「もう恥ずかしくて、投票所になんか行けない!」――自民党員の悲鳴が聞こえる。投票率は最低を更新しつづける。党の公認をもらうと当選できなくなる!
「政治資金パーティー」という名のワイロ政治。誰がワイロを払ったか、わからないようにしてほしい。企業名も出さないでほしい。政治資金報告書に書かれないからワイロが集まる。書かれたら集まらない。
集めたワイロの一部は議員のポッケに入れて、大部分は裏ガネにして上からばら撒き買収する。誰が受け取ったのか、誰から誰にいくら流れたか、一切わからないから裏ガネは美味しい。使途が公表されたら、もらう意味が無くなる。恥ずかしくて表ても歩けなくなる。もう投票依頼どころではないのだ。
闇から闇へと、カネを吸い上げては還流し、吸い上げては買収する。これ以外に「政治」の実体は存在しない。政策は官僚に考えさせればよい。官僚の頭がカラッポならアメリカさんに考えてもらえばいい。政策とは無関係なカネのやりとりだけが自民党政治だ。だから、政治家の言うことはいつも抽象的で中身が無い。
中身が無いのは、上も下も同じだ。怒号飛び交う「車座対話」。怒鳴るほうも、言い訳するほうも中身はゼロ。裏ガネを「もっとよこせ」なのか、「もう呉れるな」なのか?! どうしてほしいのか、まったく分からない。怒鳴る本人が一番分からない。とにかく、人のせいにしたい、眼の前に幹部がいるなら幹部のせいにしたい。それだけだ。
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山形市での「車座対話」。首相を取り囲む面々の怒りの表情 //自民党HPより。
自民党総裁の岸田文雄首相は19日、山形市を訪れ、党派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件を受けた「政治刷新車座対話」に参加した。党県連の関係者からは「政治のカネの問題に対する認識がまだまだ甘いのではないか」といった厳しい声が相次いだ。
車座対話は2回に分けてあり、前半は一般の党員ら十数人が出席。首相はあいさつで「自民党は国民から大変厳しい声をいただいている。山形でも関係者の皆さんがご苦労をされている。総裁としては心からおわびを申し上げなければならない」と述べた。
この後、出席者たちは運送業や農業、介護などそれぞれの仕事に絡めて、人材確保などの課題や解決に必要な政策を訴えた。
次の党県連の執行部らを対象とした対話は、冒頭を除き非公開。終了後、県連会長の遠藤利明衆議院議員は報道陣に「政治のカネの問題で、国会での認識がまだまだ甘いのではないか。処分なども地元から見ると甘く感じる。しっかりと説明責任を果たしてほしいという意見が目立った」と語った。
横浜市中区での「車座対話」。みな下を俯いて。// 東京新聞
自民の身内から怒号「国民なめるな」「ふざけるな」
「裏金」巡り岸田首相の姿勢批判 神奈川で車座対話
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、党幹部が都道府県組織を回って意見を聞く「政治刷新車座対話」が21日、横浜市中区で開かれた。参加した県連幹部や党員の代表ら50人は、政治資金の使途透明化に後ろ向きな岸田文雄首相(党総裁)の姿勢を痛烈に批判。「国民をなめるな」「アホらしくて怒る気にもならない」などと激しい言葉が飛び交う異例の展開になった。
会合には党政治刷新本部の平井卓也副本部長らが出席した。党への逆風をもたらしている政治資金問題に関する発言が相次ぎ、横浜市連の山下正人幹事長は「使途を明確にできないなら、個人の所得として税金を払うべきだ」とする党員の声を紹介。「地方議員は政務活動費の使途を1円単位で報告している」という声や、党の政治資金規正法改正案に関して「中途半端(な内容)で非常に残念。受け入れられない」などの批判も出た。川崎市連の嶋崎嘉夫会長は、党員から寄せられた意見として「誰一人として責任を取らず、まともに調査もしていない」と述べた。
厳しい意見が相次いだが、平井氏からは「野党にも政治資金の不記載がある」と、責任転嫁とも受け取れる発言が飛び出し、県連側は「危機感が足りない」「野党の話は聞いていない」と猛反発。平口洋・党広報本部副本部長が「今日は本会議を休んできている」と説明したのに対し、参加者が「そんなこと知らねぇよ」「ふざけるな」と声を荒らげる一幕もあった。
県連によると、車座対話を報道陣に公開するのは珍しい。3月に県内で開催するよう党本部に提案したが、実現するまで2カ月かかったことについて、梅沢裕之県連幹事長は「この遅さはどうかと思う」と苦言を呈した。(志村彰太)
横浜市での「車座対話」で弁明する
平井卓也・党政治刷新本部副本部長// 日刊ゲンダイ
「政治刷新車座対話」は自民党派閥の政治金パーティーを巡る裏金事件を受け、党総裁の岸田文雄首相(66)の肝いりで始まった会合だ。一般有権者の声を広く聞く場とは異なり、参加者の多くが同党都道府県連の幹部という「身内」のため、「単なるガス抜き会議」などと冷めた見方が少なくなかったが、この日は当初から張り詰めた空気が漂っていたという。
神奈川県連幹部らは開催が遅いことに対する不満の声を上げ、慌てた平井卓也広報本部長(66)は「早くやるべきだった」と釈明。さらに平井氏が「野党も同じようなパーティーを開催している。野党幹部の(政治資金収支報告書)不記載問題もある」と言うと、参加者らは「言い訳だ。だから国民は信用しない」「話が頭に入って来ない。心に全く響かない」などとバッサリ切り捨てたという。
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