「デミジェンダー(Demigender)」は、「「その性別」そのものではないけれど、「その性別」との繋がりを感じるジェンダー」を指す用語です。例えば「デミボーイ(Demiboy)」の場合は「自分には「男性」の感覚があるけれど、100パーセント「男性」というわけではない」、「デミガール(Demigirl)」の場合は「自分には「女性」の感覚があるけれど、100パーセント「女性」というわけではない」といった具合になります。もう少し具体的な言い方をすると「「男性」の感覚が微妙に存在する」「「女性」の感覚は常に存在するけれど、それ以外の「性別」の感覚は揺れ動くことがある」といったように部分的に「その性別」の感覚が存在したり、「性別」の感覚が「その性別」そのものより弱かったりするといった感じです。

 

「デミジェンダー」には「デミボーイ」「デミガール」の他に「デミノンバイナリー(Deminonbinary)」や「デミジェンダークィア(Demigenderqueer)」「デミバイジェンダー(DemiBigender)」「デミフルイド(Demifluid)」「デミフラックス(Demiflux)」等があり、「ジェンダー」の名前の前に「デミ(Demi-)」とつけるといった感じになります。また「デミボーイ」には「デミガイ(Demiguy)」「デミメイル(Demimale)」、「デミガール」には「デミフィメイル(Demifemale)」等の別の呼び方もあります。

 

なお、私はこの用語は汎用性の高い用語だと思っています。私は自分の中の「男性」の感覚がはっきりするまでの感覚は、この「デミジェンダー」の中の「デミガール」に当てはまるのではないかと思っています。もし自分の「性別」が何なのか分からないけれどある特定の「性別」の感覚ははっきりしている、２つの「性別」が入り混じったような感じがするけれどそれは「男性」と「女性」の組み合わせではない、といったような感覚がある場合この「デミジェンダー」という用語を使ってみるのもいいかもしれません。