こんにちは。
氣よし鍼灸院の中島です。
今日は、リウマチなどの症状でご来院される方とのやりとりの中で、感じたことをお伝えしたいと思います。
時々、「自然療法だけで治療していました」という方がいらっしゃるんですね。
しかも、その治療をしていたのが医師だったりします。薬の処方もできる立場にありながら、サプリメントや自然療法一辺倒になっていた、というケースです。
もちろん、自然療法を否定するつもりはありません。
私自身も、鍼灸師として自然治癒力を引き出すお手伝いをしていますし、その可能性に共感する部分も多くあります。
でも――
「それだけ」に偏ってしまうと、かえって体にとって負担になることもあるんです。
自然療法にも限界がある?
例えば、関節がすでに変形している進行したリウマチの患者さんに、「この高額なサプリを飲んでいれば大丈夫」とだけ伝え、薬も使わせず我慢を勧める…
実際、そんなケースがありました。
痛みを我慢し続けると、交感神経が緊張し、血流も悪くなります。
すると、せっかくの自然治癒力が発揮されにくくなってしまうんですね。
それは、「自己回復力を高める」という自然療法の目的とも、逆行する考え方です。
動かないと悪化する場合も…
もうひとつ驚いたのは、「動くと腫れるから動かないように」と言われて、3ヶ月以上も安静を続けていた患者さん。
確かに、一時的に炎症は落ち着くかもしれませんが、その間に筋肉は衰え、関節は固まり、代謝も落ちてしまいます。
リウマチにとって、これは深刻なダメージです。
血液検査では、関節破壊の指標であるMMP-3や、炎症の指標CRPの数値が高く、とても落ち着いているとは言えない状態でした。
もう、思わず関西弁で「無茶やで!」って突っ込みたくなります(笑)
大切なのは「統合的な視点」
薬がすべてではありませんし、漢方が万能というわけでもありません。
もちろん、鍼灸だけでなんでも治るとも思っていません。
大切なのは、西洋医学・東洋医学・自然療法の“良いとこ取り”をして、バランスよく組み合わせること。
それが「統合医療」という考え方です。
「お医者さんが言ってたから」
「自然なものだから安心」
そんな思い込みだけで判断してしまうのは、少し危険かもしれません。
特に、極端な意見を言う医師や治療家には、一度立ち止まって考えてみてください。
体に本当に必要な治療とは?
情報に振り回されず、「今の自分にとって本当に必要なことは何か?」を一緒に考えていけたらと思います。
リウマチや慢性的な痛みでお悩みの方、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの体と心に寄り添った鍼灸施術をご提供いたします。
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