とても不思議なきっかけでご来院された方がいらっしゃいました。
妊活のために大阪へ引っ越してこられたのですが、その際にフーチ(振り子)を使って「この鍼灸院がいい」と出たそうで、うちを選んでくださいました。
「エネルギーが強い場所だと出ました」とのこと。
…なんだかよく分からないけれど、ありがたいことです。
実は、こういった不思議なご縁で来られる方は、これまでにも何人かおられました。
以前には、Oリングテストで自分に合う場所を探していた方が来られたり、また、「沖縄のユタに行けと言われたけど、なぜか大阪のこの鍼灸院が気になる」とおっしゃって来られた方もいます。
僕自身は、エネルギーとか霊感とか、そういうものを前面に出して治療しているわけではありません。
むしろ、医学的な根拠や、身体の仕組みを重視して治療にあたっています。
でも不思議と、「ここに来たいと思った」と言ってくださる方が、ちょこちょこ現れるんですね。
さらに言うと、うちの患者さんの中には“見える”方(能力者)が3人ほどいらっしゃいます。
そういった方々からのご紹介で、また新たな患者さんが来られることもあります。
先日も、「紹介されていたけれど、当日お腹が急に痛くなって動けなくなった」「事故に遭いそうになった」と連絡がありました。
聞けば、「あなたがそこに行くと、何かが取れてしまうから、それを邪魔している存在がいるのかも」と言われたとか。
正直、そんな話を聞いても、自分ではピンときません。
僕自身、「エネルギーが見える」「霊が分かる」といった能力があるという自覚は全くないのです。
でも、少し前のことを思い出しました。
12年ほど前、あるビジネス系のセミナーに参加した時のこと。
そこには、政治家にもアドバイスをしていたという、ちょっと有名な能力者の方がいました。
その方に突然こう言われたのです。
「中島さん、あなたエネルギーが強いから、患者さんにエネルギーを送ればよくなりますよ」
いやいや…患者さんに「エネルギー送りますね」なんて言って、手を当てたりしたら、怪しいですよね。
なので、僕は正直に「そういうのはできません」と伝えました。
すると笑って、「言わなくていいのよ、ただやればいいの」と。
…うーん、あるのかな。
僕にそういう力が。
そんなふうに思いつつ、僕は今日もいつも通り、患者さんの身体の状態を見て、ツボを探し、鍼を打っています。
でも、見えないところで働いている何かがあるのだとしたら、それはそれで素敵なことだな、と思うのです。
科学と感覚、現代医学と東洋医学。
その間にある「見えない世界」にも、耳を傾けながら、日々治療に向き合っていきたいと思います。
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