きもの着付とお料理教室wayoriの順子です。

 

きものまわりのい・ろ・はクラスは3クラスあります。

木曜クラスのお稽古は火曜クラスよりも延長

 

質疑応答の前に実技を済ませて終了のご挨拶をしてから質問があれば是非～という流れに

しました。

 

ご挨拶までは予定通りです。

その時点で外は雨

 

「小雨になるまで、或いは、タクシーが来るまでどうぞ教室にいてください。

質問はどうぞご自由に～」と言ったところ、皆さん、私物のコート類をごそごそごそ。

 

うふふ、楽しみすぎ過ぎます。

 

年代もののステキなものや最近の流行りのものなどちらちら見えて、私ったらニヤケちゃう

 

ご自身ではよくわかっていないものや勧められるがまま買ってしまったもの、直す価値が

あるのか、直さなくてもおかしくないのか質問攻めで嬉しい嬉しい

 

数枚お持ちになっているので「1枚ずつ順番にしましょう」としまして、150分のお稽古の

後に120分の質疑応答となりました

 

最近は丈の長いコートが増えたのには理由があります

 

仕立て方も和裁士さんによって異なりますが正直これはないでしょうという仕立て方も

あります。

 

衿や乳（ち）の位置は基本は決まっていますが本当にそれでいいのという着方や

体型の方もいるのです。

 

対丈は安易にするものではありません。

裾さばき、静電気、シルエット、重さなどよくよく考えて長さを決めて欲しいです。

 

呉服屋さんで羽尺を見ることが減りました。

結果、着尺から羽織物を仕立てる方が増えました。

柄や色だけで選んでは後悔するかもしれませんよ。

羽尺には羽尺の理由がありますので羽尺のコートをよく見て、違いを知ってください。

 

薄物のコートを作る方が増えました。

白っぽい色みがとにかく多いです・・・。

ご自身のクローゼットをよく見てください。

アウターの色は汚れが目立たない色が多くありませんか

お洒落の意味もありますが着物や帯を汚れから防ぐ役割が羽織物にはあります。

 

いろいろお話ししているうちに雨がやみました

 

結局、先に帰る方はひとりもいらっしゃらず他の方の質問にも熱心に耳を傾けていました。

 

お稽古では譲り受けたもの、お稽古を始めてから新調されたもの、気になっているもの

など、それぞれのお持ちのものや質問だってお互いに勉強になります。

 

お稽古の質疑応答はお友達と一緒に呉服屋さんに行ったり、ネットで調べたりしても経験

できないことばかりです。

 

受講生が益々着物が好きなってくださるのでお稽古はやめられません

 

皆さんが退室された後には羽織物を畳み直して、土曜クラスの準備です。

片付けながら、皆さんが「あれ欲しい」「これ欲しい」と私の羽織ものに興味を持ってくだ

さったことの中に気になることがあり、ネットで調べはじめ、今も織っているのか、取り

扱いがあるのか・・・などチェック。

わかったことをグループLINEでお知らせしました。

やっぱりこういうことは後回しにしたくないわね

 

お稽古では質問があれば購入時のお値段や購入先など覚えている範囲でお答えします。

また、聞かれなくても（お値段は聞きにくいと思うので）先に「これくらいでした」と言ったり

します。

 

その理由はお値段の相場を知ることが大切なのです。

呉服業界は上代(価格)がお店によって異なります。

欲しいものがあるときに、セール、催事、ネットなどで探す方もいると思いますし、ふらっと

入ったお店で流れるまま買ってしまう方もいます。

 

妥当な価格を知ること。

これも知識のひとつです。

 

木曜クラスの装いです。

単衣の綿薩摩にミナペルホネンの生地で作られた帯です。