富永喜代が語る!なぜ、麻酔科医になったのか?part 1 | 痛みで苦しまない人生を医学の力で導く痛み改善ドクター富永喜代のブログ

痛みで苦しまない人生を医学の力で導く痛み改善ドクター富永喜代のブログ

富永ペインクリニック院長。医学博士。2万人の臨床麻酔実績を持つ麻酔科医。おはよう日本、金スマなど出演多数。著書は95万部超。YouTube『女医 富永喜代の人には言えない痛み相談室』チャンネル登録者数24万人、総再生回数5000万回。SNSフォロワー35万人。

苦悩をなくし人生を変える痛み改善ドクター 富永喜代です。


「入局希望です!よろしくお願いします。」

卒業を控えた医学部6年生の1月。

私は、念願の皮膚科に入局すべく、

入局願いをしたためて、医局を訪れた。


苦悩をなくし人生を変える痛み改善ドクターのブログ





すると、皮膚科の偉い先生がこうおっしゃった。






「君は、女だから、うちには入れないよ。」

女だからって、どういうこと?

私は、納得できなかった。

なぜなら、私の1つ上の学年では、

女性で皮膚科に入局した卒業生が3名もいらっしゃったからだ。






「だって、先生。

 皮膚科には、

 女性の研修医の先生が、いらっしゃるじゃないですか?」

と、私は質問した。




すると、その男性の先生はこうおっしゃった。

「ダメだよ。

 あの子たちは、全員、開業医達のお嬢さん達なんだよ。

 君はただの漁師の娘じゃないか。

 コネもない。

 うちは、女性は医局人事の足手まといだから、

 取らないんだよ。」


と、教えられた。


苦悩をなくし人生を変える痛み改善ドクターのブログ










ショックだった。









高校生の時。

顔の皮膚炎がひどくて、

赤く黒ずんだ顔が恥ずかしく辛かった。

医者になるのなら、

皮膚科医になると、決意して医学部に入った。









その結果が、これだった。







もし、

皮膚科の入局が女性という理由だけで許されないのなら、

最初から、徳島大学になんか入らなかった。

もし、

もっと早い段階でその情報を得ていたのなら、

他の大学の皮膚科の医局に進んだ。








しかし、

全ては遅きに失した。








じゃあ、私はどうすればいいのだ?と

失意のどん底で、皮膚科医局を後にした。

私の6年間を返してくれよ!!!と叫びたかった。

悔し涙があふれた。









しかし、

3月初旬の卒業までに。。。





1月8日から、

心を切り替えて、

新たな就職活動を開始しなければならない。








心底、悔しかったけど。








こんなことで

ヘコんでいる暇はないのだ。

石にかじりついてでも、

早く医者として独り立ちしなければならない。

自力本願でしか、生き残る道はないのだ。







次の就活が

始まろうとしていた。


------------------------------------------------------------■

私が「富永ペインクリニック」 を開業するまで
~麻酔科医になった経緯はこちらから↓

■なぜ麻酔科医になったのか その1     
■なぜ麻酔科医になったのか その2
■なぜ麻酔科医になったのか その3     
■なぜ麻酔科医になったのか その4



OSZAR »